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京都街並情景 (その4)琵琶湖疎水と南禅寺

琵琶湖の豊富な水を京都に運ぶ琵琶湖疎水工事は、明治維新とともに衰退しつつあった京都の産業を取り戻し発展させるためのライフラインとエネルギー確保のために当時の京都府知事北垣国道の発案で企画されたプロジェクトでした。主任技術者として大学を卒業したばかりの田辺朔郎工学博士を任命し1885年(明治18年)起工、1890年(明治23年)に竣工しました。上記の目的のためにこの疎水には水力発電所も設けられました。

この疎水は今も現役で琵琶湖の水を京都市内に運んでいます。発電もしています。さてその主だった水路を散策しました。

下記は有名な南禅寺境内にある水路閣です。水道橋がローマのアーチ橋のようにかけられています。レンガ造りの美しい形をしています。当初は境内に似合わない建築物であると物議をかました話も会ったようですが、今やすっかりなじんで京都を代表する南禅寺の景観になっています。映画のロケ等にもよく使われています。
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南禅寺と言えば山門。歌舞伎で石川五右衛門が門の上から世間を見て「絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両」と煙管をもって見得を切った場所ですね。続いて真柴久吉(豊臣秀吉がモデル)が現れ有名な「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」とつづけます。
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歌舞伎の楼門五三桐(さんもんごさんのきり)、南禅寺山門の場
Sanmon_Gosan-no-Kiri.jpg (Wikipedia)

疎水の開通と一緒に水運も発展しました。高低差を船が下るインクラインが造られました。レールを敷いた艇架台により舟を運ぶ施設でスループを下ります。これも当時日本人だけで設計施工されたもので土木技術市場きわめて貴重なものとされています。

当時のインクライン
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今のインクライン
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地下鉄東西線から南禅寺への近道。インクラインの下を通るトンネンルです。れんが造りで強度を得るために隧道の壁をねじるようにレンガを積み上げています。これを「れじりまんぽ」といいます。
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今も現役の関西電力蹴上発電所。
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新旧織り交ぜた京都の情景を楽しみました。

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